鯉のぼりの吹き流しの色と意味
鯉のぼりの上に飾られているヒラヒラしたものを吹き流しといいます。吹き流しの色は5色。
5色は中国の五行説が由来になっています。五行説は世の万物はすべて「木・火・土・金・水」5つの元素で創られ、ものごとが循環しているというもの。
この5つの元素には色と方角が当てはめられています。
木 | 火 | 土 | 金 | 水 |
---|---|---|---|---|
青 (緑) | 赤 | 黄 | 白 | 黒 (紫) |
東 | 南 | 中央 | 西 | 北 |
昔は現代のように子供が大きく育つことが当たり前ではなく、子供が早くに亡くなることも多かった時代。亡くなる原因は厄が考えられていました。
吹き流しを飾ることで子どもに厄が近づいても、万物の5つの元素が子を守る、邪気を払ってくれると信じられています。
鯉のぼりの順番と意味
いざ飾ろうと思っても順番ってどうだったかな?と思うことも。鯉のぼりの上から飾る順番を紹介しますね。
- 竿の先の丸いもの天球(回転球、籠玉)
- 矢車
- 吹き流し
- 真鯉(黒い鯉)お父さん
- 緋鯉(赤い鯉)お母さん
- 小鯉(青色)子どもの鯉のぼり
ここまで飾る順番が決まっていますが、小鯉の次に飾るものは自由になっています。
鯉のぼり 矢車の意味
吹き流しの上にあるカラカラとなる矢車。
矢車は中の部分が矢になっているんですよ。風で回ることでカラカラと音をならします。
矢になっているのはもともと端午の節句が武家のお祝いごとだったことに由来しています。矢は「幸せを射止める」「悪いものを破る」とも言われていました。
矢車は招代(おきしろ)の役目があり、神様や魂を迎え入れるものとされています。
招代(おきしろ)の対になるものが依代(よりしろ)。緑のものや、象徴となるもの、特に中が空洞のものには神様がおりて力を及ぼすと言われていました。
のぼりはお祭りのときにもともと使われる道具。鯉が描かれたのぼりが依代(よりしろ)の役割になっています。
矢車の上にある天球は昔は竹で編んだ小さな籠で籠玉と呼ばれていました。籠玉を天に向けると神様が来てくれると言われていました。神様に「この家は男の子がいますよ~!」知らせる役目をしています。
まとめると、
・天球で神様に男の子がいるとお知らせ
・神様が天球の知らせ&鯉の描かれたのぼりを見て来られる
・矢車に神様が入り、力を及ぼしてくれる
・男の子を守ってくれる
ということになります♪
招代(おきしろ)である矢車は武家の中でも階級の高い人だけしか飾れないものでした。招代の代わりになるものはないかと考え、吹き流しを飾りはじめたのが吹き流しの始まりと言われています。
鯉のぼり吹き流しの色・順番・意味は?矢車の意味も分かりやすく解説!まとめ
鯉のぼり吹き流しの色・順番・意味、矢車の意味も分かりやすく解説しました。
- 鯉のぼりの吹き流しは五行説からきており5色
- 吹き流しは厄除けの意味がある
- 鯉のぼりを飾る順番
竿の先の丸いもの天球(回転球、籠玉)
矢車
吹き流し
真鯉(黒い鯉)お父さん
緋鯉(赤い鯉)お母さん
小鯉(青色)子どもの鯉のぼり - 矢車は神様を迎え入れるもの
飾られているものひとつひとつに意味がある鯉のぼり。お子さんの成長を願う気持ちが形になったんですね♪
コチラの記事では鯉のぼりの歌詞にお母さんがいない?2番はある?理由と真相を解説しています。
「鯉のぼりが怖い」と感じることはありませんか?コチラの記事で理由をまとめています。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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