身内が亡くなって初めての正月 控えること
喪中は正月のお祝いごとは控えます。
正月のお祝いごとは
- 年賀状
- 新年のあいさつ
- 正月の飾り
- おせち料理
- 初詣
になります。毎年何気なくしていますよね。
具体的にどのように過ごしたら良いのか紹介しますね。
年賀状
身内が亡くなった際に「新年の挨拶は控えます」という誰の喪中なのかも明記した「喪中はがき」を送ります。
しかし、喪中はがきを忘れてしまうことや、喪中はがきを出しても相手の住所が変わって届いていない、年末に亡くなったため喪中はがきと年賀状が行き違うことも。
年賀状が届いた場合は「寒中見舞い」を送ります。寒中見舞いは喪中の年賀状の代わりとして利用できます。
寒中見舞いは、1月7日が過ぎてから送ります。
1月7日までに届く手紙は「年賀状」と言われるので、喪中は「年賀状」と「寒中見舞い」を分ける必要があります。
寒中見舞いの文例を紹介しますね。
寒中お見舞い申し上げます。
ご服喪中のことと、年頭のご挨拶は遠慮させていただきましたが、皆様いかがお過ごしでしょうか。
私どもは元気に過ごしておりますので、ご安心ください。
ご家族がひとり欠けたこの冬は、寒さもひとしおと存じます。世間では流感が猛威をふるっておりますが、くれぐれもご自愛くださいますようお祈り申し上げます。
新年の挨拶
「おめでとうございます」という挨拶は控えましょう。
代わりに「昨年はありがとうございました。お世話になりました。」「今年もよろしくお願いします」と挨拶をします。
正月飾り
門松やしめ縄といった正月飾りは控えましょう。
正月飾りは「1年間を無事過ごせたことに感謝し、新年をお祝いし年神様(歳神様)を向かえるもの」になります。
家族が亡くなっているので「無事過ごせた」とは言えませんね。
おせち料理
おせち料理も正月のお祝いになるので控えますが、四十九日が明ければ食べる物によっては良いとされているのが一般的です。
四十九日が明けても食べてはいけないおせち料理は、めでたいことを意味する「鯛、海老、紅白のもの」になります。めでたいことを意味しないものであれば、食べてもかまいません。
初詣
初詣を控えるか、行ってよいかは神社とお寺で異なります。
こちらの記事で詳しく書いているためご確認ください。
身内が亡くなって初めての正月 行って良いこと
身内が亡くなって初めての正月でして良いことも紹介します。
- 年越しそば
- お雑煮
- お年玉
- 鏡餅(諸説あり)
「お祝いごとじゃないの?意外!」と思いますよね。
それぞれ由来を説明していきます。
年越しそば
年越しそばの由来は「長いもの(麺)を食べて健康と長寿を願う」「1年間の厄を切り落とす」とされています。
祝いごととして食べられるものではないので、食べてもかまいません。
お雑煮
お雑煮はもともとお祝いごとで食べられるものでしたが、現在では一般的な食べ物とされており、喪中の正月に食べても大丈夫です。
お年玉
お年玉は神様からの贈り物を意味しており、避けたほうが良いものでした。
現代では「お小遣い」という意味合いが強くなり、喪中も関係なく渡されるのが一般的です。
お年玉という言葉を避けたければ、お小遣いとして渡せばお子さんも喜ぶと思います。
その際はポチ袋に「お年玉」や「あけましておめでとう」と書かれてないものを選ぶと良いでしょう。
鏡餅(諸説あり)
鏡餅はお正月の飾りじゃないの?と思いますよね。
忌中明け(四十九日後)の喪中であれば飾る家庭もあります。
説よっては鏡餅は「福を与えてくれる神様にお供えするもの、不幸が訪れた家に今度は福をもたらしてくれるように」と願いがこめられているとも言われています。
こちらの説だと、お祝いごとの飾りではないですよね。これは家庭によって異なるので、ご家族に相談しましょう。
身内が亡くなって初めての正月 控えることと行ってよいこと まとめ
今回は身内が亡くなって初めての正月、控えることと行ってよいことを説明しました。
控えること
・年賀状
・新年のあいさつ
・正月の飾り
・おせち料理
・初詣(神社と寺で異なる)
行ってよいこと
・年越しそば
・お雑煮
・お年玉
・鏡餅(諸説あり)
喪中はあわただしく、いつもの正月と違う過ごし方をするので気を遣いますよね。
この記事で喪中の正月の過ごし方の手助けができれば幸いです。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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