桜餅の葉っぱの種類は?何の葉っぱ?
桜餅の葉っぱの種類はほとんどがオオシマザクラ(大島桜)。
オオシマザクラとは伊豆半島南部で栽培されています。
オオシマザクラの葉が塩漬けにされてから、お餅に巻かれ桜餅となります。
なぜお餅に塩漬けの桜の葉っぱが巻かれるようになったのでしょうか。そして桜の品種がオオシマザクラなのも気になりますよね。
桜餅の葉っぱがオオシマザクラの理由は?
桜餅の葉っぱがオオシマザクラの理由は桜餅が発祥となった時代の桜の品種と、オオシマザクラの葉っぱの特徴に関係がありました。
詳しく説明しますね。
桜餅の由来、発祥となった時代
1717年頃、江戸の向島(現在の東京都墨田区向島)にある長命寺の門番であった山本新六が、土手に植えられていた桜の木の落ち葉に悩んでいました。
葉っぱを何かに使えないかと考え、樽で塩漬けにした葉っぱを餅に巻いたのが発祥と言われています。長命寺の門前で売り出しました。
当時「サクラといえばオオシマザクラ」というほどオオシマザクラは多くあり、隅田川に植えられていた桜の品種もオオシマザクラ。
現代ではよく聞かれるソメイヨシノは新しい品種でエドヒガンとオオシマザクラの交配種。明治以降に広まった桜になります。
オオシマザクラの葉の特徴
現代は桜の品種は多くありますが、今でも桜餅の葉っぱにオオシマザクラが選ばれている理由は「葉の柔らかさ」「毛の少なさ」「塩漬けにしたときに香りの良さ」がポイント。
桜餅は独特の良い香りがしますよね。この良い香りはオオシマザクラの葉っぱから出ていました。
「クマリン」というの香り成分への変化は他の桜の葉っぱでも同じようにあるのですが、オオシマザクラは他の桜よりも良い香りで、桜餅に適していると言われています。
桜餅が生まれた当時は現代のように保存技術がなく、お餅をそのままにしておくと、お餅が外気と触れて乾燥しもちもち感が損なわれていました。
大きな桜の葉っぱでお餅を包むことでお餅の露出面積を少なくし、外気に触れないようにすることで乾燥を予防していました。
美味しく食べられるように食感、香り、乾燥予防も考え、オオシマザクラの葉っぱが巻かれています。
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