春分の日の食べ物はおはぎ?ぼた餅?違いと理由も紹介!

目次

春分の日はぼた餅!おはぎではなかった!

春分の日に食べるのは「ぼた餅」です。そして「おはぎ」は秋分の日に食べるもの。

ぼた餅は漢字で書くと「牡丹餅」、おはぎは「お萩」になります。

牡丹とは春のお彼岸の時期に咲く花。
大きな花びらの枚数が大きく、華やかな花です。

春分の日の食べ物はおはぎ?ぼた餅?違いと由来も紹介!

萩は秋のお彼岸の時期に咲く花。
秋の七草のひとつ、小さなかわいらしい花が咲きます。

「ぼた餅」と「おはぎ」は季節に合った名称がつけられています。

ぼた餅のおはぎは作り方が似ているんですよ。

ぼた餅とおはぎはもち米とうるち米(普通の米)を混ぜて炊きつくります。うるち米に粟を入れて炊くことも。粟はお腹に優しいと言われています。

そしてあんやきな粉でまぶします。隠し味に少し塩を加えるか、握るときに塩水に浸した手で握ると、甘みが引き立つと言われています。多くの和菓子でも隠し味に塩は使われていますよ。

作り方が同じようなぼた餅とおはぎ。違いは何でしょうか。

お彼岸のぼた餅とおはぎの違いは?

ぼた餅とおはぎの違いは諸説あります。

  • ぼた餅とおはぎは一緒で名前だけ違う説
  • ぼた餅とおはぎの作り方が違う説
  • ぼた餅とおはぎの大きさが違う説

順に説明していきますね。

ぼた餅とおはぎはは一緒!名前だけ違う説

ぼた餅とおはぎの作り方を紹介しましたよね。

作り方は同じで季節に合った「牡丹」「萩」の名前がつけられた説です。

ぼた餅とおはぎのつくり方が違う説

ぼた餅とおはぎの作り方は似ていますが、いくつか違うポイントがあります。

ぼた餅は「よくついた餅」を牡丹の花に似せてるために「こしあん」で包み、 春のお彼岸に供えられる。

おはぎは「粒と残すくらい」にこねて萩の花に似せてるために 「つぶあん」を包み、 秋のお彼岸に供えられる。

ぼた餅とおはぎに欠かせないあんこの材料の「小豆」。

小豆は種まきの時期が4月から5月、収穫が9月頃になります。

9月は収穫したての小豆を食せるため、あえておはぎのあんを残し、粒あんの食感を楽しむように食べていました。

春まで小豆を保存すると小豆の皮が固くなるため、こしあんにして保存していました。
そのため春のお彼岸のぼた餅はこしあんが使われた経緯があります。

餅をよくつくか、つかないか、こしあんかつぶあんの違いがある説です。

ぼた餅とおはぎの大きさが違う説

ぼた餅は牡丹の花をイメージして大きめに「ボタッ」とした感じのもの。

おはぎは萩の花をイメージして細長く俵の形につくられたもの。

牡丹の花と萩の花の特徴を形、大きさで表現した説です。

春分の日の食べ物!お彼岸にぼた餅をお供えする理由と由来

春分の日にぼた餅をお供えし食べるようになったのは江戸時代からになります。

小豆の色の「赤」は魔除けの力があると言われています。

日本では古来から赤は太陽や火、血を象徴する生命の色で魔除けの力があると信じられていました。小豆は食べることで邪気を払い、自身を守ってくれると信じられていました。

春分の日はお彼岸の中日であり、お墓参りをするのが習慣となっています。

邪気を払い、自身を守ってくれるという信仰、ご先祖さまへの感謝とあの世での安寧なな暮らしを祈る供養が結びつき、小豆を使用した「ぼた餅」や「おはぎ」をお供えし、食べるようになりました。

春分の日(お彼岸)の食べ物はおはぎ?ぼた餅?違いと理由も紹介!まとめ

今回は春分の日はぼた餅をおはぎどちらを食べるのか、ぼた餅とおはぎの違い、由来も紹介しました。

  • 春分の日の食べ物はぼた餅、秋分の日の食べ物はおはぎ
  • ぼた餅とおはぎの違いは諸説あり
  • ぼた餅をお供は小豆の赤が魔除けや身をまもる信仰、先祖への供養が結びついた

春分の日の食べ物はぼた餅!買い物に行くときは迷わず買えそうです。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

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日本文化について学んでいる「ひな」といいます。
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